The Hunt for Morpheus【後編】
2005年5月25日午前8時 覆面の集団?
この夜、モーフィアスの姿は徐々にみられなくなったが、コード爆弾には相変わらず頻繁に出くわした。今朝モーフィアスは、覆面の集団が出没する場所に姿を見せる可能性があり得るが、両者がどれ程関わりがあるのかは定かではない。両者の関係は敵対的で、覆面の集団は以前モーフィアスの爆弾を解除していたようだった。各勢力は再びモーフィアスの行為を非難しており、覆面集団を調査して動機と意向を暴くように指示を下した。次の情報を待て。
2005年5月25日午後8時 覆面集団、モーフィアスに攻撃
モーフィアスが休むことなく活動を続けている一方、目覚めし者たちは今や、新しい敵との戦いに直面した。覆面の集団である。この目覚めた人々の集団について判明したのは、彼らは目覚めたことを嫌悪しており、「無理矢理赤いピルを飲まされた」ことを怒っているという事である。最も目立つ赤いピルの供給者であるモーフィアスを標的にしているように見えるが、他のレッドピルたちをも無差別に攻撃している。各勢力は、この分派に関する特別な指令は出していない。しかし、覆面の集団が自分たちの縄張りだと主張している地域では、気をつけて活動すべきである。
2005年5月26日午前6時 モーフィアス死亡
モーフィアス死亡。
今朝マトリックスにジャックインした目覚めし者たちは、恐ろしい光景に出くわした。黒装束の覆面のアサシンが、モーフィアスを残酷にも殺害したのである。各勢力はこの知らせにさまざまな反応を示したが、今のところ犯人だと名乗り出た勢力はない。ザイオンの裏切り者に対し、先日あからさまな殺意を見せていた覆面の集団が犯人ではないかという指摘がなされた。勢力や派閥のリーダーたちの為にも、より多くの情報を集めるように。
2005年5月26日午後7時30分 エージェント・スキナーの死
本日午後、マトリックスは騒然となった。覆面のアサシンが、マシンの著名なエージェントの一人を、完全にコードを破壊する形で殺害したのである。メガシティのマシン−人類間交渉部門の、人望厚く冷静な戦力であるエージェント・スキナーは、この午後アサシンを追跡し、いくつかのマシン派の手助けを受けて奴を追い詰めた。報告によると、レッドピルたちと戦っていた「蝿の群れ」は、最後にアサシンと同様のマトリックスのシステムをねじ曲げる恐ろしい衝撃波を放ち、一対一の戦いでスキナーを殺したという。アサシンがレッドピルの殺し屋より遥かに強いことは明らかだが、どの程度の実力があるのか不明である。
2005年5月27日午後12時30分 メガシティの騒乱は続く
今朝は街中に騒然とした空気が広がっていた。マシンの支持者たちは、メガシティの記念碑が悲惨なまでに色褪せてしまったのは、エージェント・スキナーの死の結果だとみなしている。いまだに覆面の集団を非難する者もいるが、集団は今朝、不思議な事に街中から姿を消してしまった。
原因が何であれ、今日ではマトリックスは明らかに危険な場所となった。中立の情報源によれば、各勢力は誰がアサシンを雇ってモーフィアスを殺したのか手がかりを探していて、必要な行動を取っているという。また、昨日マシン側の戦士を襲った「蝿の群れ」の化け物は、いくつかの地域を巡回していて、レッドピルたちを待ち伏せしているという。日常の業務に携わる時には警戒を怠らないように。そして、この化け物に遭遇した場合には、奴らが何者で目的は何なのか、手がかりを探すように。
5月28日午後7時 葬儀と蝿と
ザイオンのモーフィアス船長の葬儀が夕方に執り行われた。葬儀では奇妙で恐ろしい光景が見られた。そしてモーフィアスの遺体は、現在マトリックスのさまざまな場所で起きている事と同様、何らかの形で腐敗してしまっている、という噂が飛び交った。目撃者の話では、遺体は溶けて無数の蝿に変化し、棺には何も残らなかったという。この「腐敗したもの」について目覚めし者たちが丸一日調査を行ったものの、興味深いことが一つ判明しただけだった。
「腐敗したもの」。無数の蝿が融合して人間の姿を成しているように見えるこの生き物は、アサシンに深く関わりのある情報の断片を持っていることがわかった。これまで集まった手がかりによれば、アサシンがこの生き物を「創造」し、マトリックスを破壊するために使用するつもりらしい。しかし、誰が今回のような状況にしてしまったのかまでは不明である。それでも「腐敗したもの」はメガシティ全体の奇妙な崩壊の原因のように見える。奴らを倒したり、また逆に倒されたりすると状況がひどくなるし、しかも奴らは都市じゅうに現れるのである。各勢力は解決策を見つけるために四六時中動き回っているが、勢力どうしが絶え間なく争っているため、事あるごとに解決が遅れている。

5月29日午前6時 混乱に巻き込まれた都市
メガシティの街中は混乱の渦に巻き込まれている。こんな時にどうしてマシン側は自分達のパーティを開くのだろうか?エージェント・グレイはある種の「合同ミーティング」に参加するよう、マシン側の戦士たちに招待状を送った。噂では、そこでマシンはエージェント・スキナーの今後の後任者を紹介するつもりだという。エージェント・スキナーの後任者は、マシンに忠実な戦士たちの特別な要望に基づいて設計されているようである。情報提供者はパーティの場所を知らなかったが、時が来たら、マシンは忠実な配下たちに情報を送るであろう。
「腐敗したもの」との戦いが激しさを増す一方、各勢力間の争いは、対照的に少なくなっている。もし「腐敗したもの」の脅威に対処する方法が見つからなければ、各勢力が協力しあうことに、誰も不安を感じないであろう事が明らかになってきた。メガシティの崩壊は一刻一刻と進んでいる。この恐ろしい騒乱をどうやって止められるのか?次の報告を待て。
2005年5月29日午後10時 巨大な蝿の化け物、倒れる!
新たな出来事が起こった日であった。目覚めし者たちは、どうにかして敵を倒し、マトリックスを救うという望みを抱きながら、生死を賭けた戦闘に突入した。巨大な蝿の化け物が街の記念碑の近くに現れたのである。記念碑はかつてない程ひどく破壊された。
化け物は人間の4倍ほどの大きさで、動きは遅いものの、破壊的な攻撃力を持っていた。「腐敗したもの」の群れがそばに多数つきまとっていて、化け物はそれらを、無用で強い害をなす副産物であるかのように、振り落としていた。報告によると、この小さな「腐敗したもの」は、バンシー(アイルランドの泣き叫ぶ妖精)のように戦っていたという。しかし、倒すことが出来た者たちは、奴らの身体に奇妙な物質が付いていることを発見した。この物質は、もとの化け物に有害な物質であることが判った。
多くの者たちの協力により、巨大な化け物らは倒され、マトリックスへの脅威は徐々におさまった。各勢力の間にはまだ不信感が残っているが、いつものごとく、すべての勢力が協力しなければ災難から逃れることはできなかった。
一方、良い知らせとして、マシン側の新しい連絡役に、エージェント・ペースが就任することになった。エージェント・ペースはこの午後、巨大な「腐敗したもの」を倒すために、レッドピルたちと休まず活動していた。エージェント・グレイは早速、彼女の就任がマシンと人間の関係の「新時代」の到来になる事を望むと語った。
